「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」
日本文学は、多様なジャンルに分化し、発展し続けている 「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」 新潮文庫 「バタフライ和文タイプ事務所 小川洋子」「私」の勤めるバタフライ和文タイプ...
日本文学は、多様なジャンルに分化し、発展し続けている 「日本文学100年の名作第10巻 バタフライ和文タイプ事務所」 新潮文庫 「バタフライ和文タイプ事務所 小川洋子」「私」の勤めるバタフライ和文タイプ...
「一番大切な記憶」をどうつくっていくか 「引き出しの奥」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 「わたし」は「伝説の古本」を探す。それは正体不明の古い本なのだが、裏表紙にびっしりと書き込みがされてあるのだという。「わたし...
本は、自らを映し出す鏡 「不幸の種」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 好きだった「彼」が友人・みなみと付き合い始め、「私」は失恋した。以来「私」は次々と不幸に襲われる。占い師に占ってもらったところ、不幸の種は部屋の...
本がその人の一部となる 「彼と私の本棚」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 恋人のハナケンと別れることになった「私」は、一緒に暮らしていた部屋から引っ越すことになる。「別れる」ことは、部屋から自分のものを「分ける」こ...
本に残る「だれか」の「痕跡」 「だれか」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 海外旅行中の「私」は、タイの小さな島でマラリアに罹る。寝込んでいる「私」は、バンガローにあった日本の文庫本を一日中読んだ。物語ではなく文字を...
本を愛する三人の登場人物が紡ぎ出す温かさ 「ミツザワ書店」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 ある新人文学賞を受賞した「ぼく」は、故郷の町にある「ミツザワ書店」を思い出す。高校生の夏、その店先にあった本がどうしても欲...
味わうべきは失恋による主人公の心の変容 「くまちゃん」(角田光代)(「日本文学100年の名作第10巻」) 新潮文庫 研修で訪れたベルリンの町の一角にあるテナントを覗いた苑子は、主催者を見て驚く。三年前に交際していた男の子...
凝縮された文学の宇宙~珠玉の短編小説集 長編小説には長編小説の魅力がありますが、短編には短編のおもしろさがあります。長編に負けず劣らず大きな文学世界が、ギュッと凝縮されているのですから。古今東西の短編集から8冊をセレクト...
人と本を繋げることの魅力 「さがしもの」(角田光代)(「さがしもの」)新潮文庫 14歳の「私」は、病床のおばあちゃんから一冊の本を探すように言われる。書名も著者名も聞いたことのない本を。「その本を見つけてくれなきゃ、死ぬ...
かわってゆくのは本ではなくて、私たち 「旅する本」(角田光代) (「さがしもの」)新潮文庫 ネパールを旅行する「私」は、古書店で一冊の本を見つける。それはかつて「私」も所有していた、ありふれた小説であった。最後の頁をめく...